昨日24日(日)は修斗の30周年記念興行でSTRUGGLEで打撃練習を共にしている根津くんが、アマチュアレスリング全日本大会を連覇し修斗に転向後全勝で勝ち進んできている倉本選手と対戦。
ジム終了後、後楽園ホールへ行って根津くんのサポートをしてきました。
試合前から良い感じでリラックス出来ているし、調子も良かった。
試合も1R、ジャブをキレイに当てて、カーフキックで足を狩り、三日月蹴りも突き刺しダメージは確実。
しかし、倉本選手の様々なアプローチからのタイミングを外したバックブローを当てられてしまい、その後強引に組まれてしまう。
バックに回られた時の対策も根津くんを支える仲間達でしっかりと対策を作っていましたが、倉本選手の組みのテクニックが凄すぎた。
何度も脱出と向き合うように動くも倉本選手のジャーマンスープレックスが凄い。
後頭部をリングに打ち付けられ、バックからのパウンド、そしてまたジャーマンスープレックス、さらにジャーマンスープレックスそしてパウンド。
しかし、根津くんも諦めず。
1R終了時にコーナーに戻った根津くんは眼の焦点がしっかりとしておらず、ダメージは明らか。
もう一度作り直し、打撃を当てればまだ勝てるという願いを託し2R目に送り出す。
2R、相手の組んで来るところに膝を合わせるなど果敢に打撃を当てに行き、惜しい攻撃もありましたが、倉本選手は強引な組みにタックルなども混ぜて距離を潰し組む。
一度組まれてしまったら、その後のジャーマンスープレックス→バックパウンドの無限ループで逃がさない。
何度も投げられ、殴られ危ない場面になるも根津くんも諦めず何度も動いて決定的場面を作らせない。
ラウンド終盤、一緒に根津くんをサポートする北原選手と「根津帰ってこい!」「2R終了するまでしっかりと耐えろ」と必死に闘う根津くんに声を掛ける。
せめてもう一度インターバルが入って作り直せるかもしれない可能性を願った。
2R終了のホーンが鳴り、セコンド陣は直ぐに動いて根津くんの現状を確認する。
戻ってきた根津くんは何度も後頭部から落とされ、何度もパウンドを打たれ、眼の力が弱く憔悴していました。
話したら、身体と手に力が入らなくなって、どうにもならなくなってしまったとのこと。
根津くんをサポートするセコンドチームの斎藤良さん、北原選手と相談しました。
根津くんの闘いたい気持ちも分かる。
ダメージの大きい状態だけであればまだ闘って大逆転を狙うこともできる。
しかし、その頼みの綱の強い攻撃を作り出す力が生み出せないのは、この先にさらなる大きなダメージを負うことにしかならない。
インターバル終了時、根津くんに話して、3R開始したところで試合終了の、キックボクシングでいうタオル投入となるストップ用のスティックをオクタゴンに投げ入れました。
試合終了のホーンが鳴り響き、立っているのもやっとだった根津くんはリングに大の字になった。
根津くんはプロとしての闘う姿、進化している打撃と根津くんらしいMMAをオクタゴンで見せた。
負けた根津くんは相手を称えた。
自分もこの試合は勝った倉本選手が凄かったと感じました。
こうすれば良かったとか、ここでこうだったらというのは試合後にチームで話したけど、根津くんは負けたが素晴らしい試合だったと思う。
そして、根津くんを送り出すチームとしてタオル投入(タオルじゃないけど)したことは、根津くんを家族の元に無事に返すこと、根津くんをこれで終わらせないためにも間違ってなかった。
試合後、徐々に回復していき、悔しい気持ちを出して皆を心配させないようにしながら、我慢していたというコーラを勢いよく飲む根津くんを見て改めてそう思いました。
復活して、漢はここからですよって言う根津くんが想像できた(笑)
とりあえず、ゆっくり休んでくれ。