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女子キックって正直どうなの?って思ってた

現在、所属選手がメディアなどに多く出演させていただき注目していただいていますが、正直、申し訳ないのですが、自分的には今まで女子キックボクシングにそんなに興味が高くなることはありませんでした。

熊谷直子選手、神村エリカ選手など男子と比べても凄い選手はいましたし、RENA選手の活躍や輝きは凄いなぁって、なんかちゃんと調べずに漠然と思ってました。

観ることはあってもそんなに気にはしてなかった。



今、うちのジム、ストラッグルに女子プロ選手が1名います。

ぱんちゃん璃奈。

▲ストラッグル所属 ぱんちゃん璃奈
▲ストラッグル所属 ぱんちゃん璃奈

 

彼女はルックスも良く、ぱっと見キックボクシングという格闘技をやるようには見えない感じで、体型も手足が長くいわゆるモデル体型。

真面目に練習に来ていましたが、最初はまだ格闘技に向いた身体が出来ておらず、ちょくちょく痛めたりしていました。

色々な練習をやりたがりましたが、大きな怪我をしてしまいそうな感もあったのでコントロールしていました。



そんなにやらないだろうとも思っていましたが、彼女は本気で頑張りアマチュア大会に出場。
そして、アマチュア大会で優勝。

そして、プロデビュー。



お声をかけていただいた団体の中でREBELSさんのトライアウト企画があり、本人とも相談してこのトライアウト企画に参加させていただくこととなりました。

TOKYO MXのテレビ番組『BE-BOP SPORTS』さんで2ヶ月弱、毎週ワンコーナーとして練習風景やインタビュー、プライベートなどを放映していただき、最後は取り上げていただいた2人がプロデビュー戦を行うという企画でした。

対戦相手はクロスポイント吉祥寺の川島えりさ選手。
ぱんちゃんとはアマチュアの時に対戦し、足を負傷し1R終了後棄権でぱんちゃんの勝利。

正直、自分は対戦相手が彼女に決まった時に普通に勝つだろうと思いました。
その後の練習とアマチュアの試合を重ねて、最初に闘った時よりもぱんちゃんは格段に強くなっていたから。

でも、毎週放送される川島選手の映像を見ると動きが良くなっている。
女子高生で子供だなぁと思っていた表情が闘う部分も併せ持つようになってたし、パンチの腰の入り方なども格段に良くなっていました。

もちろんぱんちゃんも毎日懸命に練習して強くなる努力を続けました。



そして、迎えた試合当日。

笑顔で入場するぱんちゃん、リングで待つ腹を括った顔をした女子高生、川島選手。

やはり川島選手は強くなっていました。
ダウンを2度奪いぱんちゃんが判定勝ちしたもののパンチで鼻血を出させられてしまったし、苦戦。

試合後にリング上の悔しい表情を我慢する川島選手、眼を潤ませながら話すぱんちゃん。
闘い後の二人を見て、この企画良かったなぁって感情が溢れました。


第2戦目の4月20日(土)のREBELS.60でぱんちゃんの対戦相手がなかなか決まらないという状況の中、Sae_KMG選手がムエタイルールならということで決定しました。

Sae選手は一度試合を見たよう気もするけど、全く記憶にない選手でした。
調べたり聞いたりしたらなんと自分より年上とのこと。
しかも、ここ最近は連勝中。
年齢は広く公開していないようですが、年齢関係なく勝つって凄いことですよね。

しかも、ニックネームが鉄の女。
うちにも44歳で必死に頑張るプロ選手がいるけど、さらに上の年齢で鉄の女とは凄いっ!
※ちなみにうちの44歳は身体が頑丈で固く[石人間]というニックネームがジム内ではあります(笑)

試合前の会見などでもSae選手は落ち着いていて大人の風格があり、ムエタイが好きなんだろうなぁってなんか勝手に思ったり。

試合でも、ぱんちゃんの攻撃を被弾しながらもガッチリとガードを固め前に突き進んでくる姿に、鉄の女の人生の深みが感じられました。

痛いのを我慢し、勝ちにくるSae選手の姿に凄いと思った。

 

川島選手はトライアウト企画で敵の子だったんだけど、頑張る気持ちが伝わってきて、なんか応援しちゃってる自分がいたし、Sae_KMG選手は年齢関係なく絶対負けないという気迫が伝わってきました。


思いのほか長文になってしまったので、3戦目、4戦目と次回に続きます。