9月29日(日)Muay Thai Open 46(新宿FACE)に出場した松崎公則の結果です。
対戦相手はタイ人のバンサパン・センチャイジム選手。
全身にタトゥーの入った貫禄のある風貌ながらなんと24歳!
ちょっと驚いた。
いつもの入場曲『いざたて戦人よ』が会場に鳴り響き、気合を入れて入場!
この日はタイトルのかかった試合では無いですが、彼にとっては一戦一戦が大切。
毎試合本当に気持ちを込めて闘っています。
いつものように特別な気持ちを持って、しっかりと集中してリングに向かう松崎。
今回、試合前に松崎のファイトマネーとなるチケットが残っているというのを知った人達が、忙しい中時間を作って観に来てくださったり、遠くから急遽駆けつけてくださったり、かつて共にリングに向かった仲間も応援に来てくれたり、会場には足を運べないけどせめてチケットだけでも購入して力になりたいと言ってくださったり。
本当に嬉しかった。
松崎はいつも通り熱い気持ちを持って試合に挑みました。
まるで俺のムエタイを見てくれっと言わんばかりの気持ちを込めて。
※JR新宿駅から会場である新宿FACEに行く途中にある人気の料理屋さん、俺のイタリアンの行列を見て、俺もお客さんに俺のムエタイを見てもらうんだっ!とお店の前で拳を握り締め心に誓ったとか誓わなかったとか…
1Rから前に出て果敢に攻めていきます。
ムエタイテクニックを駆使して攻める松崎、はぐらかしながらポイントを押さえるように隙を狙って攻撃してくるバンサパン選手。
ハッキリとした差はないものの、ローキックでダメージを与える松崎、前に出てくる松崎に前蹴りを多用していくバンサパン選手。
組み膝と肘の打ち合いでは互いに譲らずの展開。
前に出てジリジリと攻め込んでくる松崎に手を焼いて徐々に失速するバンサパン選手。
2R終了時のオープンスコアリングでは、19-19が1名、20-20が2名で3R勝負となりました。
3R、どんどん攻めて行く松崎に対して前蹴りとはぐらかしに終始するバンサパン選手。
松崎も決定的な場面は作れず、バンサパン選手も当てる数は上回るも下がりながらで印象は良くない。
そして試合終了のゴング。
試合は判定となり、ジャッジはどう判定するか!?
1名は29-28でバンサパン選手。
これはムエタイでの最終Rのポイントの付け方と同じで、大事な場面での当てたポイントのみを評価した付け方なんだと思います。
1名は30-29で松崎。
これは前に出て攻め続けたアグレッシブな部分とダメージを取った日本のキックボクシング的な付け方のように思います。
そして、もう1名は30-30でドロー。
うーん、確かにどちらかにしっかりついたというRは無かったかなぁ。
ということで三者三様のドローとなりました。
勝利を得ることはできませんでしたが、44歳の男が必死に楽しみ、勝ちを求める姿はカッコ良かった。
俺のムエタイは見せてくれたんじゃないかな。
今回の試合で松崎が皆に愛されてるんだなぁと実感することができました。
やっぱり試合になんでもない試合なんて無いですね。
自分達もたくさんの選手を試合に送り出してますけど、色んな感動や嬉しさ、そして悔しさなど毎回、一人一人違います。
その試合によって一喜一憂してて、なんかキックボクシングって良いなぁとか、キツイなぁとか思ってます。
今回の試合は改めてそんなことを感じさせてくれました。
松崎さんありがとう。
会場に応援に来て下さった皆さん、応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました。
昼のアマチュアでAクラスに出場した元修斗の選手は、残念ながら若くして何冠も獲っているアマチュアチャンピオンに上手く試合をコントロールされて判定負けでした。
松崎と共に2人ともほとんどダメージは無さそうなので、共に次は一緒に笑えるよう頑張ろう!