成すべきを成す ではなく 為すべきを為す!
成すは自分のやりたいこと=造り出すこと
為すはやらなければならないこと=すべきこと
今、人類が新型コロナウイルス拡大の危機により厳しい状況が続いています。
ファイターとしては強くなるために成すべきを成す!
これは次の試合に勝つために毎日練習するとか、膝蹴りを毎日1,000発蹴るとか、試合までに100Rスパーリングを行うとか、強くなるためにやることをしっかりとやる。
しかし、現状では実行することは難しく、自身だけでなく周りの大切な人達にも迷惑や悪影響を与えてしまう恐れがあります。
インドの哲学では、為すべきを為すという言葉があるようです。
カーストなどの宗教的な考えがあるとは思いますが、無理にやろうとしたり、大きく望むのではなく、自身の置かれる立場や現状の中ですべきことをするという考えです。
16年位前に行ったインドで、リキシャ(自転車の後ろに乗れるタクシー)のお爺さんと話したときに、早朝から夜遅くまで毎日働くという生活をしてるというお爺さんと仲良くなり、色々とカタコトの英語で話をしました。
痩せたご年配の方でしたので、心配して「毎日大変ではないですか?」と聞きました。
お爺さんは「カルマって知ってるか?今、こうして厳しい大変な生活なんだけど、この苦労をすることで俺は次の人生が幸せになるんだっ!」とハッキリと幸せそうに言ってました。
自分はその時、人の幸せは他人の評価や物とかにとらわれることではなく、自身の考えによって人生の幸福というのは決まるんだなぁと思いました。
正に為すべきを為すという考えなんだったと今、思います。
試合も行えるかどうかも分からない現在の状況に苦悩する選手たち、日々の運動や好きなことができずにストレスが溜まってしまっている皆さん。
無理にやろうとするのではなく、今は自分たちが出来ることを無理なく求めすぎずに行うことが大切なのではないでしょうか?
ある程度できたらOKって考えが今は1番!