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嬉しいことがありました!

ジムを長くやっていると色々なことがあります。

40才台で全くの格闘技経験なしからキックボクシングを始めて、50代になっても目標を定めてアマチュアの試合に何度も出場して、いつも頑張っていた会員さん。

アマチュアの大事な試合の前から色々と調子を崩してしまっていたようでしたが、自分達ジムの仲間達には弱いところは見せずに頑張り続けてました。

試合は良い結果が出せず、本人も落ち込んでいましたが、ジムでは気丈にしていました。


しかし、体調が優れず体重も減少し、心配していたのですが、体調もずっと崩してしまいその後ジムも休んでいました。



そして新型コロナウイルスが世界中で感染拡大…。
自分達キックボクシングジムも厳しい状況になりました。
これまで皆と一生懸命練習していた状況が感染リスクを高めてしまうかもしれない…。

一生懸命キックボクシングで楽しんでもらいたいとやっていることがマイナスになってしまう可能性があるというのは、自分には凄くショックで、やり場のない方向性と不安で落ち込んで悩む日が続いていました。

 


そんな時に偶然、その会員さんの奥さんと駅前でお会いしました。

その時にお聞きした話は衝撃的でした。
体調を崩していた会員さんは、実は大きな病気にかかっていることが判明し、入院、手術をし、治療中…。


試合前から実はその兆候が出ていたということもお聞きし、凄く驚き悲しみながら良くなることだけを願いました。



その後、ご本人から病気の状況などの報告を受け、手術して退院後に落ち着いてからジムに顔を出してくださいました。

手術痕が大きな手術だったことを物語っていましたが、本人は落ち着いていて、明るさも自分達に見せてくれて、早く練習したいって言ってくださり、凄く嬉しくなりました。



こうしてストラッグルを楽しみにしてくださる人達のためにも頑張らなきゃって、改めて元気をいただきました。



そして先日、体調はまだ完全に良くはなっていないものの「そんなにジムに行きたいんなら行った方がいいんじゃない?」という医師の言葉があったとのことで、練習に来てくださいました。


会員さん同士で楽しそうに話している姿。

以前は上手く跳んでいた縄跳びで引っかかってしまうも引っかからないように努力している姿。
そしてシャドー。

 

久し振りにミットを持ったら覚えてるもんですねー。
自分の持つミットに吸い込まれるように身体が反応してキレイに連続して打ち込んできました。

 

一生懸命やり続けていたことだから身体が覚えてるんだなぁって思いました。

子供の頃に覚えたことは忘れないとはいうけど、歳をとっても一生懸命やったことは忘れないんだなぁ。



多分ずっと運動してなかっただろうし、身体的にもまだ本調子ではないだろうから、次の日は筋肉痛で苦しんだのではないかと思いますが…。
日々の身体の状況を考えながら、無理せずにまた一緒に動きましょう!

 


本当に嬉しいです。

 

キックボクシングが、ストラッグルが心にあって、ジムに行きたいって思い続けてくださっていたというのは、自分だけでなく、ジムの仲間達も嬉しいことだと思います。

「人は心が原動力だから、心はどこまでも強くなれる!!」という『鬼滅の刃』の主人公、竈門炭治郎の言葉を思い出しました。



コロナウイルスの広がりで、今までの生き方も変化して、悩むこともありますけど、頑張ってると嬉しいこともありますね。

一緒にジムを盛り上げてくれている皆に感謝です。