4月25日(日)の試合直前の緊急事態宣言発令に伴い延期となった5月22日(日)KNOCK OUT 2021 vol.2に出場した松崎公則、ぱんちゃん璃奈の結果です!
今回は約1ヶ月の試合延期となったものの二人とも腐らずしっかりと練習をし直し、万全の状態で試合に挑みました。
松崎の対戦相手は花岡竜選手。
ジュニアで数々のベルトを獲得し、満を持してプロデビュー、現在INNOVATIONチャンピオンの17歳。
正直、45歳の連敗中の松崎には厳しすぎる相手。
試合は序盤から上下、そして腹を突くような蹴り技と攻撃を散らされ圧倒されます。
それでも松崎はインローキックを当てて、ミドルキック。
しかしそのミドルキックは掴まれてしまいさらに攻撃を浴びてしまいます。
1Rの後半には足払いで崩されたところに膝蹴りを顔にもらってしまい効いてしまった場面もありました。
2Rも着実に当て続ける花岡選手の攻撃に耐えながら反撃していく松崎。
水面蹴り(低い後ろ回し回転蹴り)で足払いを決められてしまう場面も。
相手選手ながら思わず自分は「おおっ上手いっ」と言ってしまいました…。
松崎は必死にチャンスを切り拓こうと攻めようとするも、花岡選手の鋭く散らした攻撃にガードが下がった瞬間に右肘打ちをもらってしまい出血。
ドクターチェックで何度かドクターが血を拭いて確認するも出血は止まらず。
※動脈が切れてしまったようです。
無念の肘打ちによるドクターストップのTKO負け。
花岡選手の技術とスピードに今回は浅草の石人間の異名を持つ松崎も倒されてしまうのかと思いましたが、耐えながら勝ちを諦めず攻撃を出していきました。
途中での試合ストップは無念ですが、松崎の勝ちたい心、諦めないやり抜く心を自分は感じ、改めて松崎のファイターとしての強さを感じました。
そして現在9連勝のぱんちゃん璃奈。
対戦相手は1度対戦経験のある(前回はぱんちゃんが判定勝利)現在2冠王のMIREY選手。
ぱんちゃんは前回の試合で拳を負傷し手術。
拳を怪我していた間も蹴り技や他の部分の練習を重ねて実力を積み上げ、拳が治ってからはパンチの強化に取り組む。
しかし、再度拳の怪我が再発してしまい落ち込んだり、さらに試合の延期で落ち込んだりもありましたが、気持ちと努力を切らさずリングに上がりました。
リングで向かい合ったMIREY選手は肩周りが以前よりもしっかりとしててパワーアップしてきているのを感じました。
ぱんちゃんは開始から集中力を持って冷静に動きながら攻めていきます。
MIREY選手のパワフルな前に出る攻撃に組んで対処し、組み膝蹴り、身長差もあったので顔にも当てていきます。
スピードにのってステップを使いながら蹴りを織り交ぜてパンチを狙うぱんちゃん。
MIREY選手のローキックにちょうどカウンターでワンツーを綺麗に決めるとMIREY選手は後方に倒れていきます。
倒れ方が危なくレフェリーが試合をストップ!
ぱんちゃん念願のパンチでのKO勝利!
正直狙わせてはいたもののこんなにキレイに決めるとは思ってなかったです。
今回の勝利を引き寄せたのは浮き沈みはあるものの、一生懸命毎日練習に打ち込むぱんちゃんの努力に加え、お世話になりサポートしていただいている超一流の先生方の指導やメンテナンスが特に試合期間が空いた今回の勝利には大きかったと思います。
STRUGGLEから出場した二人は、今回TKO負けとKO勝ち。
結果よりも二人とも胸を張ってうちのプロキックボクサーと言える選手達です。
松崎は今年引退予定。
あと少しリングでどんな生き様を見せるか?
ぱんちゃんはこれから強くなっていく対戦相手との茨の道。
傷だらけになっても突き進めるのか?
選手は一人一人にストーリーがある。
そんな選手を身近で見れたり、力になれるって面白いことだなぁ。
コロナ下にも関わらず会場に応援に来てくださった皆さん、ツイキャスで応援してくださった皆さん、応援してくださった皆さん、ありがとうございました。
次は6月19日NKB 日本キックボクシング連盟(後楽園ホール)のセミファイナルに老沼隆斗が出場です。
応援よろしくお願い致します。