9月23日(金・祝)、KNOCK OUT 2022 vol.5(後楽園ホール)で松﨑公則の引退記念セレモニーを行っていただきました。
33歳でプロデビュー。
デビュー戦は新宿FACEの、今は無き全日本キックボクシング連盟。
当時は新宿FACE、大森ゴールドジム、ディファ有明(現在は閉館)での試合が多く、松﨑も後楽園ホールで試合をするのを目標にしていました。
「後楽園ホールで試合ができたら引退しようかなぁ」なんて言っていたような気がします。
遅い年齢もありますし、身体的な能力も高くはなく、デビュー前から期待されることは少なく、自分もプロで数戦してそのまま引退していくと思っていました。
しかし、若手の期待される選手たちが志し半ばで辞めていく中、松﨑はチャンピオンに輝き、その後なんと3本のベルトを獲得し4冠王に!
現在のキックボクシングはチャンピオンが多いとはいえ、そう易々とタイトルマッチのチャンスは巡っては来ません。
松﨑はどんな厳しい試合オファーでも断ることはほとんどなく、組まれる試合にひたむきに努力を重ね、闘い続けました。
キャリア後半は強い選手たちとの対戦も多く負けることが多くなりましたが、必死に立ち向かい続けました。
対戦した現在トップ戦線で活躍する選手では、江幡睦選手、小笠原瑛作選手、大﨑孔稀選手、安本晴翔選手、花岡竜選手などなど。
普通頑張って現役を続けても、なかなかこれだけの強い選手と対戦することはできないですね。
何度か引退する雰囲気はありましたが、最終的には46歳の最後の試合まででプロ50戦。
プロキックボクサーとして松﨑はやり切ったと思います。
一人の人間としては心の中のモヤモヤはまだあるかも知れませんが…。
松﨑はどんな厳しい相手にも立ち向かい、日々の練習でもできることを一生懸命真面目に努力し続けました。
そんな真面目な松﨑氏、セレモニーではマスクは外してという話を聞いていたのですが、先にリングインした松﨑はそのままマスクを着けていて、下からマスクを手に持って振って『外して』というジェスチャーをしたら、下から手を振っていると勘違いしてこちらに手を振り返してくれました。
違う違う!って選手たち皆んなで大きなジェスチャーで再度伝えました(笑)
そんなこんなもありながら、今回でプロキックボクサー松﨑公則が皆様に見送られてリングを去っていきました。
引退式を行ってくださったKNOCK OUT関係者の皆様。
松崎の最後を見届けるために会場に来てくださった皆様、応援してくださった皆様。
会場に来てくれたプロ選手たち。
本当にありがとうございました。
実は自分キックボクシングに携わって30年弱…、初めて引退式に参加しました…。