STRUGGLE初期から一緒に頑張ってきたMMAファイターで修斗第4代環太平洋フェザー級チャンピオン、そして韓国のROAD FCでも活躍した根津優太くんが7月17日(日)の試合で引退。
少し前に発表していましたが、10月28日(金)発売のFight&Life vol.93で引退記事が掲載されることとなりました。
撮影場所はSTRUGGLEです。
打撃テクニックを教えたMMAファイターの中でも根津くんは特異な選手でした。
教えながら根津くんの発想やイメージを大切に自身も学びながら一緒にスタイルを作り、新しく持ってくる根津くんの技術などを組み合わせて、他のMMA選手たちと異なる根津スタイルが出来ていきました。
根津くんの激しい蹴りを真っ向から受け止めるミット打ちは、毎回大変だけど楽しい時間でした。
堀口恭二選手と闘った後に、それまで苦手としていた寝技の攻防などにもしっかりと取り組み、MMAファイターとして素晴らしき成長を遂げました。
しかし、その後、所属道場の慧舟会東京本部が無くなり、MMAの練習環境が無くなるなどもありましたが、MOBSTYLESの&MOSH所属選手となり環境を整えて闘い続けます。
そして、国内のトップ選手達を破り、世界へ。
当時、韓国でTV放映もあり盛り上がっていたROAD FCへ参戦。
凄いKOで一気にスターダムに上がるも、僅差の判定に泣くことも。
勝っても負けても試合間隔が空いてしまい、自分はこの時が根津くんの凄く良い時期だっただけに試合を重ねることで輝けると思っていたので、少しもったいなかったと感じています。
その後、ROAD FCの興行の延期なども重なり、闘いの場を求め、古巣の修斗に復帰。
勝ち星を重ねるも、最後の試合時に自身と向き合い、仕事や生活も考え、プロ選手としての引退を決意。
最後の試合は練習に裏付けされたいつもの動物的な根津くんの動きが出来なかったのを感じました。
感覚的な動きが多い根津くんですが、実は日々の練習の積み重ねがありました。
練習がしっかりと出来ないのであれば、リングでのパフォーマンスは出せない。
それはプロファイター根津優太の偽りない気持ちでした。
STRUGGLEでは、共に切磋琢磨した梅原ユウジ、中向永昌などが引退したあとは、後輩となるプロ選手達の良き兄貴分としていつも練習を引っ張ってくれました。
根津くんがいるとジムの雰囲気が凄く明るくなるんですよね。
STRUGGLEの仲間達は根津くんに皆、やられてますが(笑)皆、根津くんが大好きだと思います。
たまに、うちの後輩選手達の相手に来てねー!
根津くんのおかげで自分もMMAの旅(考え方や技術や世界観)ができました。
楽しい時間でした。
ありがとう。