· 

11/16 ONE 173日本大会観戦

ONE 173日本大会を有明アリーナで観戦してきました。
生観戦で視界が悪かったなどどうしても細かく見れない部分も多かったので大まかな印象です。


メインイベントはONEキックボクシング フェザー級世界王座統一戦!
正規王者 スーパーボンVS暫定王者 野杁正明
開始から野杁選手は前に出て圧力をかけていき、スーパーボン選手の蹴り技にしっかりと強い反撃。
蹴り技をタイミングを変えるなどしてテクニックで当てていくスーパーボン選手と、与座キックなどでダメージを当てて倒しにいく野杁選手の展開が続きます。
野杁選手がスーパーボン選手の跳び膝にリターンの足を払うような蹴り技で倒したりもありました。

3R以降、距離を少し遠目に変えたスーパーボン選手が長いミドルキックなどをヒットさせ、4Rには右ハイキックも多く使うなど的を絞らせずに反撃を遅らせる高度なテクニックを見せます。

5Rは膝蹴りのフェイントも多用してポイントを取る闘いに徹していました。

接戦の判定はスーパーボン選手が判定勝利。
見事に上手さを見せましたが、会場で見ていたら野杁選手の反撃のプレッシャーが強くスーパーボン選手の蹴りが軽く見えもしました。


ONEムエタイ アトム級王座決定戦
吉成名高VSヌンスリン
ヌンスリン選手はONEルンピニーで激戦を重ねて、群雄割拠のONEムエタイ軽量級でこのタイトルマッチに辿り着いた強豪選手。

両選手とも緊張感のある無駄な攻撃のないミスをしない研ぎ澄まされた攻防が続きました。
名高選手の誘いにのらないヌンスリン選手。
そんなヌンスリン選手に対して速い攻撃を当てて先にポイント的に有利に進めます。

様々な入り方をするも崩されずに逆に当てて優勢に進めていく名高選手。
ハイレベルな目の離せない攻防を5Rを通して闘い、名高選手が完封して判定勝利!

長年ムエタイを見てきて、昔と今と変化していますが、日本人がこれほどのハイレベルなムエタイテクニックでムエタイ軽量級の世界でトップに立つという歴史的なことだったと思います!

でも、吉成名高選手が強過ぎてイマイチ浸透していないのがちょっと寂しい…。

ちなみにヌンスリン選手は入場曲が『仮面ライダークウガ』で、斜めがけのライダーベルトも付けて入場してました。

 

 

武尊VSデニス・ピューリック

開始直後は様子を見合う場面はありましたが、すぐに距離を詰めて攻めていく武尊選手。
徐々にピューリック選手に攻撃を当てていき右クロスフックでダウンを奪います。
ピューリック選手のパンチを被弾しながらも倒しにいく武尊選手、後半にはもう一度倒しました。

2R、ボディも効かせ、カーフキックも効かせ、それでも左構えになり、足を引きずりながらもパンチを振ってくるピューリック選手をパンチで倒して、R終了間際に再度武尊選手のパンチがクリーンヒット。

必死で倒れないようにするピューリック選手でしたが、耐えきれず倒れたところをレフェリーがストップ。
武尊選手のKO勝利で会場は大歓声!

試合後のインタビューではあと1試合での引退を表明し、相手にロッタン選手を指名。

リングに上がったロッタン選手も了承して、最後の試合で2度目の対戦が決定しました。

これは最後に激しく盛り上がること必至ですね!!!


マラット・グレゴリアンVS安保瑠輝也
安保選手の体重オーバーでキャッチウェイトとなったこの一戦。
開始から前に出るグレゴリアン選手に対して安保選手も左ミドルキックなど当てるも、グレゴリアン選手の前に出てプレッシャーをかけてのパンチが強い。

2Rからはボディを交えて前に出てパンチを打ち続けるグレゴリアン選手が完全にペースを握ります。

なんとか耐えながら撃ち合いにいく安保選手でしたが、グレゴリアン選手のパンチ力と前に出る圧力が凄過ぎました。

グレゴリアン選手はやっぱり強いなぁ。
スーパーボン選手との3回目よりも、野杁選手や海人選手との試合が見たいなぁ。


スーパーレックVS与座優貴
1Rからハイレベルな蹴りの応酬の攻防が繰り広げられました。
与座選手の変則的な蹴り技の反撃に備えてスーパーレック選手は蹴ったミドルキックの足を下ろさずにそのまま前蹴りをするなどしましたが、与座選手は反撃のタイミングを変えるなどして対応。


2R、互いに攻め手が多くなり、徐々にパワーと手数で勝る与座選手がペースを掴みます。
3R、スーパーレック選手は右の飛び膝を多用するも、与座選手はその後にローキックなどを決めてスーパーレック選手を転倒させます。
ミドルキックを空振りさせるなどして、近距離のぶつかり合う展開に持ち込み優勢にした与座選手が強さを見せて判定勝利!

次回、4月の日本大会ではハガティ選手とのタイトルマッチもありそうですね!

 


ナビル・アナンVS和島大海
代打出場の和島選手はONE初参戦、それで相手がナビル・アナン選手というのはなかなか大変。
対するナビル・アナン選手もムエタイルールからキックボクシングルール、さらにはバンタム級からフェザー級、対戦相手がオーソドックスからサウスポーに変更と、両選手とも調整が大変だったと思います。

試合はこの階級でも長身のナビル・アナン選手が長いリーチの速攻パンチと二段蹴りなどを当てて、和島選手も健闘するも崩せずナビル・アナン選手の判定勝ち。

ナビル・アナン選手の入場曲はnobodyknows+でしたし、ルフィのコスプレもするし、日本好きなんだろうなぁ。



スタンプ・フェアテックスVS KANA
再起戦のスタンプ選手に対して開始から前に出てガンガン攻め続けたKANA選手が最後まで攻め続け、スタンプ選手を消耗させてカーフを効かせての判定勝利。
ステップと攻撃を続けるKANA選手は自身のストロングポイントをレベルアップしてきてますね!

 


スアキムVSジェイク・ピーコック
最近のONEムエタイの試合でハズレ無く毎回激しい試合を繰り広げているスアキム選手。
対するピーコック選手は左の前腕が無い、隻腕のファイターです。
ピーコック選手の蹴り技と左ストレート、肘打ちはかなり痛そう。
スアキム選手もかなり苦戦し、ハイキックでグラつく場面も。
しかし、打たれても前に出て攻撃を出していくスアキム選手がカウンターの左フックで3RKO勝利し、ボーナス獲得。

スアキム選手は今回も予想通り激しい試合でした。
昔、那須川天心選手と闘った時はイケメンでテクニックのあるアグレッシブファイターだったんだけど、今は『キングダム』に出てきそうな中国の豪快な武将のよう。



ウェイ・ルイVS秋元皓貴
前回の対戦は接戦で判定も際どく、前に出て強引に強い攻撃を出していく秋元選手と速いコンビネーションを当てるルイ選手でジャッジはルイ選手を支持。


今回も流れ的には同じ感じもお互いが前回の修正点を変えるべく、秋元選手もコンビネーションなどを上手く当てて、ルイ選手も速さに加えて強い攻撃を混ぜるなどしていました。

試合は同じく接戦となり、今回は秋元選手が判定勝利。
今回も難しいジャッジの試合となりました。
勝った秋元選手、個人的には与座選手との対戦も見てみたい。



今大会の試合前の予想は現在発売中のゴング格闘技11月号に掲載されてますので、試合後にまた読み返してみると良いですよー。
まだ読んでない方はAmazonのkindle版も買えますよー。


来年4月29(水祝)のONE 175日本大会はどんなカードが組まれるのか!?
メインイベントはロッタンVS武尊 2だと思います!
これは熱いっ!


ONEから目が離せないですね!